【施設向け】臭気対策
施設から発生する臭気は、周辺環境や利用者、従業員の作業環境に影響を与える問題です。ここでは、浄化センター、食品工場、畜産施設、堆肥化施設、商業施設といった施設ごとに、主な臭気の発生原因と代表的な対策方法の概要を一覧で紹介します。
浄化センターの臭気対策
水処理や汚泥処理の過程で、硫化水素(腐卵臭)やアンモニア、メチルメルカプタン(腐った玉ねぎ臭)、低級脂肪酸(すっぱい臭い)といった強烈な悪臭が発生しやすい場所です。微量でも苦情の原因となるため、確実な対策が求められます。
主に沈殿槽や脱水機周辺など、酸素が少ない環境で硫黄化合物が発生するため、湿度の高い環境でも安定稼働する装置を用いた対策が有効。脱臭方法の仕組みやコスト、メンテナンスのポイントをまとめました。
食品工場の臭気対策
加熱調理工程での複合臭や、魚介類・香味野菜といった原材料特有の臭い、洗浄剤や殺菌剤などの化学物質に起因する臭いなど、発生源が多岐にわたります。臭気は蒸気などで拡散しやすく、連続的な対策が必要です。
油脂の加熱によるアルデヒド臭や発酵臭が多く、排気温度が高い工程に対応できる熱処理・吸着系の対策がポイント。施設に適した脱臭方法の種類や特徴、臭気の発生原因をまとめました。
畜産施設の臭気対策
主な発生要因は、家畜の体臭やふん尿が混じり合う「畜舎」、堆肥舎や汚水処理施設から出る高濃度の「ふん尿」、保存飼料の調整失敗による「飼料」の酸敗臭の3つ。
畜舎ではアンモニア臭、堆肥舎では硫化水素臭が強く、屋外環境に合わせた通気改善や散布系の脱臭対策が効果的です。発生原因や対策方法について下記の記事で詳しく解説しています。
堆肥化施設の臭気対策
原料や管理方法によって強さが大きく変わります。特に、鶏糞や牛糞などを原料とする発酵初期の段階では、分解過程でアンモニアなどが大量に発生。また、発酵が不十分で内部が酸欠状態になると、腐卵臭や酸っぱい臭いが出ることもあります。
発酵初期はアンモニア臭が強く、撹拌不足や酸欠状態では腐卵臭が発生しやすいため、通気・撹拌管理と生物脱臭を組み合わせた対策が有効。臭気の発生原因と、対策方法の特徴をまとめました。
商業施設の臭気対策
利用者の来店体験や施設の評判に直結する問題です。主な発生原因には、トイレや生ごみ保管室の腐敗臭(アンモニアや硫化水素)、ペット関連施設からの体臭や排泄物臭、さらには近隣の飲食店や下水などから流れ込む外部からの侵入臭があります。
解決するためにはテナントの排気やトイレ臭が空調経路に混入しやすいため、空調・ダクト内での消臭や空間処理系の対策が効果的。商業施設特有の臭気原因と対策方法についてまとめました。
土壌脱臭装置おすすめ
2選を特集
本サイトでは、「臭いが消えない」「維持費がかさむ」など、失敗しない土壌脱臭装置選びができるようおすすめの装置を調査しました。
中でも、給食センターや公共施設などから発生する【水処理系の脱臭】と、し尿処理場や堆肥化施設などから発生する【汚泥処理系の脱臭】それぞれに適した装置を厳選。おすすめの理由をわかりやすく解説し、事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
発生する臭気は、水処理系であれば低~中濃度、汚泥処理系だと高濃度の臭いに分類※されます。まず悪臭対策では、この根本的な特性を知っておくことが重要です。
こちらでは、それぞれのおすすめの土壌脱臭装置を選べるよう徹底調査。おすすめの理由も解説していますので、装置選びの参考にしてください。
ライズ
ニチボー環境エンジニアリング
- ※1参照元:ライズ公式HP【PDF】(計量証明事業所エージーサービス「検査結果報告書」2020年9月3日)(https://www.kk-raiz.jp/deodorizer/pdf/deodorizer_doc.pdf)
- ※2参照元:ニチボー環境エンジニアリング公式HP(http://biosoil21.co.jp/product/)
