土壌脱臭装置のメリット
土壌脱臭装置を導入すれば、臭気対策を長期的かつ低コストで実現可能です。本記事では、運用やコストの観点を踏まえつつ、導入によって得られるメリット・デメリットを詳しく解説しています。
土壌脱臭装置の4つのメリット
ランニングコストを抑えられる
土壌脱臭装置は、微生物の働きを利用して臭気を分解する「生物脱臭法」に分類。薬液スクラバーや吸着式の装置と異なり、薬剤補充や活性炭交換が不要なため、ランニングコストを抑えられます。
主な電力消費は送風機のみで、消費エネルギーも少量で稼働。長期運用におけるコスト効率の高さが、大きな導入メリットのひとつです。
管理に専門的な知識が要らない
基本構造がシンプルで、主要な管理項目は「散水」「通気」「湿度維持」の3点のみ。薬剤濃度の調整やフィルター交換などの専門作業を必要としないため、現場担当者でも容易に管理できます。
安定稼働後は定期点検の頻度も少なく、設備維持の負担を軽減できます。
環境への負荷が小さい
薬剤を使わず、自然由来の土壌や有機充填材を利用するため、廃液や副生成物が発生しません。CO₂排出量が少なく、環境負荷の低減にも貢献します。
また、使用後の土壌は廃棄物としてではなく再利用資源として扱うことも可能です。従来の脱臭対策におけるコストと環境リスクを削減する方法と言えます。
脱臭性能を長期的に維持できる
微生物が生態系のバランスを保ちながら継続的に臭気成分を分解するため、安定した脱臭性能を長期間維持できます。薬剤や吸着材に依存しないため、性能劣化が緩やかです。
メンテナンスや土壌管理を適切に行えば、性能を保てちやすくなり、長期運用に適した脱臭方式と言えるでしょう。
土壌脱臭装置おすすめ
2選を特集
ここまでで紹介したように、土壌脱臭装置には共通のメリットがありますが、臭気の濃度は施設によってさまざまです。濃度に合わない装置を選定すると、脱臭が不十分になるか、過剰な設備投資につながり、失敗の原因となります。
そこで本サイトでは、失敗しない土壌脱臭装置選びができるようおすすめの装置を調査しました。
臭気濃度が比較的低い給食センターや公共施設などから発生する【水処理系の脱臭】、と、臭気濃度が高めなし尿処理場や堆肥化施設などから発生する【汚泥処理系の脱臭】それぞれに適した装置を厳選。おすすめの理由をわかりやすく解説し、事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
土壌脱臭装置のデメリット
設置スペースが必要
土壌脱臭装置は、充填材層を一定の厚さで確保する必要があるため、他方式と比較して設置面積が大きくなり、限られた敷地では設計の工夫が求められます。
近年は、ろ材の構造改良により小型化されたモデルも登場しており、スペース効率を高めたい施設ではそうした製品が有効です。
耕うん作業を怠ると
性能が低下する
土壌表面が長期間放置されると、微生物が酸素不足になり、好気的環境が失われることも少なくありません。この状態が続くと、脱臭性能が徐々に低下する恐れがあります。
定期的に耕うんを行い空気の通り道を確保することで、微生物が活発に活動できる状態を維持できます。専門的な知識や難しい技術は不要ですが、高い効果を長期にわたって持続させるには、定期的に土壌の様子を点検することが重要です。
発生する臭気は、水処理系であれば低~中濃度、汚泥処理系だと高濃度の臭いに分類※されます。まず悪臭対策では、この根本的な特性を知っておくことが重要です。
こちらでは、それぞれのおすすめの土壌脱臭装置を選べるよう徹底調査。おすすめの理由も解説していますので、装置選びの参考にしてください。
ライズ
ニチボー環境エンジニアリング
- ※1参照元:ライズ公式HP【PDF】(計量証明事業所エージーサービス「検査結果報告書」2020年9月3日)(https://www.kk-raiz.jp/deodorizer/pdf/deodorizer_doc.pdf)
- ※2参照元:ニチボー環境エンジニアリング公式HP(http://biosoil21.co.jp/product/)
